ヨガの処方箋~③木のように根を張る

2014年6月17日

poポーランドは東、湖畔地帯マズーレからこんにちは、
フィットネス担当のクディウク麻衣子です。
夏の東欧、日の出は早く4時過ぎ、夜は9時ごろ夕焼けが見えます。

さて、たまにはフィットネスらしいお話をしましょう。
この間帰国していたとき、「体幹を鍛える」という言葉を何度も耳にしました。

はじめわたしは「体感」だと勘違いしていて、
「そうですね、体の感覚を鋭くすることは現代人にとって必要ですよね。」
と相槌を打ったところ、話しがどうもかみ合わないので、よくよく聞いてみると
「体の幹と書いて体感ですよ、そこを鍛えることで芯の通った体にすることです。」
と説明してもらいました。

なるほど、体の幹とはいい表現。体幹が育つと心の幹も育つでしょう。

ところでこの体幹、鍛えるものではなく、育むものではないでしょうか?
幹というくらいですから木のことを言っていますよね。
木は鍛えて大きくなるものではありません。
根を張って、土から水と栄養をしっかりいただいて育ちます。

この「根を張る」というのが木にとって、とても重要です。
それは人間の体にも共通しています。
ヨガでも体幹をしっかり支えるために根を張ることが大事です。
体幹は硬いと折れてしまうので、しなやかに保ちます。

imagesでは例にヨガの広告などでよく見るポーズを挙げてみましょう。
ヴィラヴァドアサナ2といわれます。
訳すと勇者のポーズ2です。

両手を地面と平行に広げ、胸を大きく開きます。
前に出ている足は一歩踏み出したような形でひざを曲げ、
後方にある足はしっかりと伸ばします。
目は前方にある手の指先を穏やかに見つめます。

このとき前のめりになっていると、気持ちが焦っているか、
未来ばかりを夢見ている、

後ろに反っていると、何か思い切れないか
気持ちが過去にとらわれている、

といったようにポーズに気持ちが現れてきますので、
今ここを大事にするために体幹を真ん中に持ってきます。

上半身は肩の力、腕の力ともに抜きますが、
左右の指先から指先まですっとひとつの線になるように気を通します。

上から下に向かってだんだんとリラックスしていくことで、
自然と重心が足腰に降りてきます。

このときに根をはるのです。
足の裏で地面を蹴って、メキメキと足が地面を割るように
足の根をしっかり強く感じながら立ちます。
根を張ることで、上半身、太もも、膝、ふくらはぎがリラックスできます。

反対に足を意識しないと、それらの筋肉はフル活動です。
これでは「鍛える」になってしまって、ポーズを保つのも一苦労です。
筋肉が鍛えられると、それは鎧のようです。
胸の鎧、膝や脛にもパットをつけているようなもので、
歴史上に出てくる兵士のような重装備です。
鎧を着ているから安全、というようでは本物の勇者ではありません。

このポーズは別名ピースフルウォーリヤー(穏やかな勇者)と呼ばれます。
彼には恐れるものはなく、鎧をつけません。戦おうともしません。
目は穏やかでまっすぐと前を見つめています。
前にものめり出さず、後ろに怖気づくこともなく、
しっかりとそこに立っています。

このことを思いながらポーズをとってみてください。
基本のポーズですから他のポーズでも応用できます。

体の重心が下にくることで、心も一緒に下に降りてきます。
そこに落ち着いてゆったりした体幹と心幹が育まれるのです。

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