ヨギのバイブル、「バガヴァッド・ギタ」と物理学者

2015年4月1日

bhagavad-gita-launch-oppenheimer-quotes-rocket-2539945-1920x1080雨が降って涼しくなったチェンマイからこんにちは。
フィットネスコラム担当のクディウク麻衣子です。
昨日ワークショップで使うテキストの作成と
荷造りが一段落ついたのに、
インドの古代書マハ・バーラタを読んでいたら、
夜中の3時でした。
もう自分のマニア加減に自分で呆れます。

さて、先週は心理学とインド哲学の関係のお話でしたので、
(『現代心理学の基礎は、ヨガの理論がオリジナル?』)
今週は物理学とインド哲学のお話です。

第二次大戦の核兵器を開発するマンハッタン計画の主要科学者であり、
史上初の原子爆弾(広島に投下されました)を完成させた
天才物理学者オッペンハイマー博士は、科学だけではなく、語学も達者であったらしく、
先述のマハ・バーラタをサンスクリット語でそのまま読んでいたそうです。

原子爆弾投下後、彼は後悔の念にさいなまれ研究の継続や水爆実験に反対し、
研究所(所長)を辞任に追いやられました。
投下直後のインタビューでも、研究所辞任のスピーチでも、
彼はマハ・バーラタ(バガヴァッド・ギタ)の一節である
「我は死神なり、世界を破壊する者なり。」というクリシュナの言葉を引用しています。

クリシュナは破壊の必要性、自分の前に立ちはだかる問題から
もっともらしいような理由をつけて逃げないことを説くために
ネガティブな表現もニュートラル(感情的でない)に話していますが、
オッペンハイマーは自責の念を表現するには、この一説がぴったりだったといいます。

よく考えると、マハ・バーラタは戦争の話ばかりで、
戦車は宙に浮いてるし、爆弾は核兵器のような威力、飛行機も出てきて、相当おかしいです。
2500年前によくこんなことを書いたな!というようなSFです。
SFです、といってしまいましたが、インド人にとっては、国の古代史という認識です。
古代文明は現時点でのわたしたちの文明よりも優れていた、
という話は耳にしたことがあると思います。

なのでマハ・バーラタは本当にあった話ではないか?と疑うのはわたしだけではなく、
きっとオッペンハイマー博士も歴史書として読んだのだと思います。
実際にブラフマ・スートラという、宇宙のエネルギーの活用法を書いたものまで残っています。
解りやすく言うと、量子力学(クオンタム・フィジックス)を説明しているものです。

考古学者の中にも、人間はもう何度も文明を繰り返している、
農耕作からはじまり、都市を築き、戦争が起こり、文明そのものを破壊する、
そんなことを何回も繰り返してきているのではないか?という仮説を立てる人すらいるくらい。

わたしたちの文明そのものも、広大な時間の中で生と死を繰り返している、
(しかも同じ過ちを繰り返している)という考え方は、
大きな部分でもカルマの法則は動いているんだな、納得させられてしまいます。

ヨギが大切にするバガヴァッド・ギタはそんな、破天荒な本の一部です。
その哲学的な叙情詩は、哲学者や宗教学者だけではなく、
多くの科学者(特に近代科学者)からも愛されている本です。

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