風邪の予防は、風の予防から!

2014年12月30日

cad475755ca1fc43a932fa2e70f9b12eこんにちは、フィットネスコラム担当のクディウク麻衣子です。
チェンマイより、今年最後のコラムです。

タイに住んでいると、ココナッツオイルのようになると旦那はいいます。
どういう意味かというと、ココナッツオイルは気温が28度以下になると凝固するので、28度以下になると寒いと感じるようになるということです。

地元のものを食べていると、体も環境に適応して冷ましやすい体になってきます。
自然と脂肪が減って引き締まりますが、ちょっと寒くなるだけで寒いと感じます。
20度を下回るとダウンジャケットにブーツにニット帽、
昔はそんなタイ人を笑っていましたが、今ではわたしたちも着込みます。

愛用のココナッツオイルが固まると、もっと暖かいセサミオイルに切り替えます。
夜には家族そろって生姜湯を飲みます。タイの生姜湯はかなり濃いです。
以前にもお話しましたが、これがタイ式、アーユルヴェーダ式風邪の予防です。

ポイントは、「風」が体に入ってくるのを予防すると風邪の予防になるということです。
この風のことをタイ語ではロム
インドのサンスクリット語ではヴァユ
チベット語ではルン
と呼んで、どの国の伝統医学でも不調の主な原因として語られます。
風・火・水・土、どの要素も病気の原因になり得るのですが、
一番軽い風は、一番不安定で乱れやすく、そのために主な原因となってしまいます。

風でも二種類あって、体の外側の風と内側の風があります。
体の外側の風を予防するのは簡単です。
帽子を被ったり、ジャケットを着たり、首元を隠したりします。
極めつけは肌にオイルを塗っておくことです。
こうすることで、肌着を一枚着ているような効果があります。

そして体の内側の風、これは頭の中と胃と腸の中の二つに別れます。
頭のほうに風が行くと頭痛やめまいとなり、
お腹のほうに風が行くと消化不良や下痢、その他の腹痛となって現れます。
ショウガやウコンがそんな体の中で詰まってしまった風を動かすのに有効です。

もうひとつは体を適度に動かすことです。
動かすことで、火とともに上に上昇しがちの風をまんべんなく体全体に循環させます。
下半身はじっとしていると風の要素が無くなって、固まってしまいます。
そうなるとココナッツオイルと同じで冷えてしまうので、
そうならないように動かすことで、火と水と土がまんべんなく行き渡ります。

ここで面白いのが風もなくてはならない要素のひとつですので、
まったく無くしたりせずに、動かして適度に循環させるということです。
風が入ってこないように、と書きましたが、
風が過剰にならないように、という表現がほんとのところです。

こんなことを書いていると、迷信を信じてるようなもので、
現代医学からすると、つじつまが合ってない!と思われるかもしれません。
実際にやってみて、自分の体の中にある風を観察してみるとわかります。
東洋医学は内から観察がポイントです。
細菌やウィルスを観察するのでなく、それらが発生する環境の要素を観察し、
そのときの自分の体のコンディションを観察します。

お釈迦さまだって、わたしの言葉を鵜呑みにしてはいけない、
自分で確かめてから信じなさい、と言っているでしょう?
東洋医学もまったくその通り、暗記では使えないようになっています。
その理由はわたしたちの「感覚」が頼りになっているからです。
理解するためにはものごとのあり方、消滅に敏感でいなければなりません。

というのも「健康」な状態というのは常に動いているからです。
同じ状態にずっととどまることはできません。
今日はこうだけど、明日もこう感じるとは限らない、
そんな中で常にバランスを、調和を探しながら生きています。

この世にあるのものはすべて苦しみである、と言ったのもお釈迦さまです。
実際この言葉をサンスクリット語から訳すと、
「この世は不調和からできている」というのが直訳になります。
アーユルヴェーダでよく聞く言葉ドーシャ(性質)の直訳もアンバランスという意味。
なので世界というものはアンバランスで、不調和、好き勝手に広がっていっています。

風・火・水・土の中でも一番好き勝手に広がっていくのが風です。
そんな風を制するのがバランス、調和、健康への近道だと考えたら、
少しわかりやすいかもしれませんね。

今年4月からはじめたコラム、たくさんの方に読んで頂く機会を得られたことを
Hearty Womanさん、読者のみなさまに心から感謝しています。
来年もよろしくお願いします!

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